時はいつかは定かではないが、何にしてもナリスが反逆を起こしてから数日後――
とうとう、ナリスの寝室にまで、キタイの竜王の影が迫ってきた。
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| 竜王 |
「ふっはっはっは! アルド・ナリス――今度こそ我に従ってもらうぞ!!」 |
| ナリス |
「お前は……ヤンダル・ゾッグ!」 |
| 竜王 |
「そうだ……我こそがヤンダル・ゾッグ……クムの格闘士、不滅の格闘士王、素手で馬2頭をもちあげる男だ」 |
| ナリス |
「それはカンダルでは……」 |
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(ちゅどーん!)
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| カイ |
「ナリス様!」 |
| ナリス |
「な…なに? 今のは」 |
| ??? |
「ナリス様、お気を付け下さい」 |
| ナリス |
「ヴァレリウス!」 |
| ヴァレ |
「きゃつのボケにツッコンでしまうと、周囲の空間のバランスが崩れて爆発してしまうのです! そう、それこそがきゃつの恐ろしい必殺技なのです!!」 |
| 竜王 |
「無駄だ……ヴァレリウスよ」
「人間というのは、ボケをかまされたらツッコンでしまうという、悲しい性があるのだ」
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| ヴァレ |
「………」 |
| 竜王 |
「この爆発の衝撃によって、アルド・ナリスを意のままに操ろうという、恐ろしい作戦よ! どうだ、恐いだろう!!」 |
| ヴァレ |
「別に……」 |
| 竜王 |
「小癪な! 若僧めが!!」 |
| ヴァレ |
「第一、その姿で言っても説得力はないぜ。というか、何でレムス陛下の姿なんだ?」
(※竜王が登場するコマの全てに竜の姿を描く気力が私にはないので、素のレムス君で代用する予定なのです。^^;;) |
| 竜王 |
「ふっ……諸般の事情ってやつでね。まあ、筆者の画力が伴わないというか」 |
| ヴァレ |
「筆者って湯水などを組む柄のある道具……」 |
| 竜王 |
「それはひしゃくだっ!」 |
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(どごーん!)
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| 竜王 |
「ふっ……成る程。たかだか上級魔道師の割には、少しは出来るようだな」 |
| ヴァレ |
「俺様とて数々の駄洒落を言って周囲を寒がらせた男――このくらいのボケ&ツッコミは何てことはないぜ」
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| ナリス |
「俗に言う「親父ギャグ」だよ」 |
| カイ |
「成る程」
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| 竜王 |
「親父と言うと、野菜などを混ぜて柔らかく煮た粥……」 |
| ヴァレ |
「それはおじやだろ!」 |
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(ちゅどーん!)
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| ヴァレ |
「おじやと言うと、金属を鍛え、種々の器物を作る……」 |
| 竜王 |
「それは鍛冶屋だ!」 |
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(どどーん!)
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| 竜王 |
「鍛冶屋と言うと、サイロンのまじない小路にいる魔女……」 |
| ヴァレ |
「それはタミヤだろ!」 |
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(どごーん!)
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| ヴァレ |
「タミヤと言うと、リーナス坊ちゃんの奥方で……」 |
| 竜王 |
「それはミネアだ!」 |
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(どかーん!)
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| 竜王 |
「ミネアと言うと、パロの聖騎士伯で、ルナン候の娘である……」 |
| ヴァレ |
「それはリギアさまだろう!」 |
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(がかーん!)
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| カイ |
「ナリスさま! あのままでは決着が着く前にパロ全土が……! 何とかしないと……!!」 |
| ナリス |
「それは無理だよ」 |
| カイ |
「何故です!?」 |
| ナリス |
「何故って……ボケとツッコミが終わるには、あるキーワードが必要だからね。判るかい?」 |
| カイ |
「キーワード――ですか?」
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| 竜王 |
「ヴァレリウスよ! この勝負、ボケとツッコミに失敗したほうが負けだ!」 |
| ヴァレ |
「言われなくても判ってる!」 |
| 竜王 |
「判ってると言ったら、ヤヌス大神殿の大僧正で……」 |
| ヴァレ |
「それはデルノス大僧正だろ」 |
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(ちゅどーん!)
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| ヴァレ |
「デルノス大僧正と言ったら、草原にある国で……」 |
| 竜王 |
「それはアルゴスだろ」 |
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(どどーん!)
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| 竜王 |
「アルゴス言ったら、ルードの森でイシュトヴァーンの手引きによって殺された……」 |
| ヴァレ |
「それはマルス伯だろう?」 |
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(どごーん!)
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| ヴァレ |
「マルスと言ったら、アエリアの従兄弟で、トーラス戦役の後処刑された……」 |
| 竜王 |
「それはマリスだろ」 |
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(どかーん!)
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| 竜王 |
「マリス言ったら、パロの有名な髪のデザイナーで……」 |
| ヴァレ |
「それはアマリスだろ」 |
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(ちゅどーん!)
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| ヴァレ |
「アマリスと言ったら、中原で一、二を争そうの美女と言われる……」 |
| 竜王 |
「それはナリスだろうが」 |
| ヴァレ |
「何言っていやがる。ナリスさまは男だろう?(にやっ)」 |
| 竜王 |
「し…しまったぁっ!!」 |
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(どごごごーーん!!)
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| ヴァレ |
「もう、お前さんとはやってられへんわ」 |
| 竜王 |
(ばたり) |
| ヴァレ |
「いい加減にしなさい」
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かくて長く苦しい竜王との戦いは終わった――
しかし、これで戦いは終わったわけではない。
竜王がパロ全土に与えた爪痕は未だ残っている。
これからの戦いとは、まずはこの痕跡を消し去ることにあるのだ。
がんヴァレ! 我らが魔道師宰相・ヴァレリウス!!
パロの行く末は君の手にかかっているぞっ!
あ。勿論、ナリスとリンダもね☆
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―― END ―― |
一方、戦いが終わり、リンダも無事救出し終えた後、彼らは焼け野原と化したクリスタルを見据えていた。 |
| ナリス |
「凄い有様だね」 |
| ヴァレ |
「全くです。しかし、これでもう、竜王の脅威はなくなりました」 |
| ナリス |
「これが本当の大炎上(大団円)なんてね」 |
| 一同 |
「………(汗)」 |
| ナリス |
「どうしたの? みんな?」 |
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(どごごごごごご!!)
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この後のパロの行方は……知らない。
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―― THE END ―― |