ヴァレ君少年篇(外伝7巻)

 

こちらはヴァレ君少年篇ということで、外伝7巻のヴァレ君の名(迷)台詞を記します。
まあ、外伝の――それも1巻のうちの一章ということもあって台詞は少ないですが、後に引きずる台詞もありますので、ご注意下さい。
それにしても、悪餓鬼ヴァレ君なのですが、どこをどうやってあんな良識ある大人になったのでしょうか。そう言えば、ヴァレ君ってイマイチ素性がはっきりしていないんですよね。ヴァレリウスというのもロー・ダンに付けてもらった名前だし。
多分に漏れがあると思いますので、「こんな名台詞がある」だの「ここが違う」だのというご意見がありましたら、ボードなりメールでなり申し出て下さい。(^^)

 


 


「魔道師って、みんな、よく喋るんだねえ、オッサン。――そんなにぺらぺら喋られたら、サーガをうたって飯をくえるねえ」
外伝第七巻「十六歳の肖像」第二話「暗い森の彼方」より


……今にあなたもそう言われるようになります。(^^;;;



「それでもいい。おれは――おれはこれまでずっと、何ひとつ力もなく、何もできない虫ケラとして生きてきた。もう――もうイヤだ。これ以上みじめにただ餌をひろって生き延びる野良犬のようにして生きてゆくのは真平だ。おれは――おれは力がほしい。たとえそれが、ドールに属する力でも、まともな力でなくても、ただあんたのように、人にできないことができるというだけでも――それだけでもいい、力がほしい。おれは魔道師になる。どんな苦しい修行、魂を売りとばすことをいとわない。教えてくれ、どうやったら、魔道師になれる。どうやったら、弟子にしてもらえる――?」
外伝第七巻「十六歳の肖像」第二話「暗い森の彼方」より


何と言ったらいいのでしょうか――それでも尚生き続けたい心――そして何よりもそのための力を望むこと――16歳という、魔道師としては高齢からの始まりだったけれども、今こうして若輩ながら上級魔道師にまで上り詰めたヴァレ君……本当に血のにじむ思いで頑張ったのだと思います。



 メイ・ファンがヴァレリウスに告げた予言――

「この森をぬけてゆきなさい、おまえはいま、暗い森の中にいる。この森をぬけてはじめておまえの生がはじまる。ためらわず、勇気をもって信ずるままに行くがいい。そして闇に出会ってはおのれを光とし、光にあっては光に従いなさい。ヴァレリウス――お前は時を見はるかす《ファイラスの魔神》たれ。そのとき、お前はすべてを見出すだろう――人望も、愛も、故国も、富も。もしそうでなく大局を忘れ、私心につくならば、おまえは自ら追った闇にいずれ、おまえ自身ものまれるだろう」
外伝第七巻「十六歳の肖像」第二話「暗い森の彼方」より


ここに出て来る《ファイラスの魔神》――というかここにしか出てこない――果たしてヴァレ君はそうなるのだろうか。
なれるに越したことはないのだけれど、なれなくてもいいですね。
そんなんになれなくたって、ヴァレ君の素晴らしさは変わらないというものです、はい。(^^)



(彼も人、おれも同じ人だと、誰か信じる。あのあまりに美しい、この強大な王国の聖なる血をもっとも濃くうけつぐ、白い花か、蝶のような十六歳の王子と――この汚らしい、みじめな虫けらと)
(それでも――それでももし、いつか……)
外伝第七巻「十六歳の肖像」第二話「暗い森の彼方」より


ここで言うところの「彼」とは勿論ナリスです。
何というか――この対面場面は、端から見ていても本当に対照的だったのだと思います。
でも、このヴァレ君の驚愕した様子は何というか凄かったですね。
きっとこの時のナリスの姿は、ヴァレ君の心に強く焼き付いたのでしょうね。
そしてこの出会いがあってこそ、今の彼らがある――私はそう思っています。(あ、ナリスはさほど関係ないか(笑))

 

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