ヴァレ君登場篇(6巻〜16巻)
| 取り敢えずは、ヴァレ君登場篇ということで、6巻から16巻の間のヴァレ君の名(迷)台詞を記します。 しかし、この頃のヴァレ君の出番は少なく――いや、ケーミの時などのようにナリスの側にはいるのですが、台詞が少ないのです。まあ、当然といえば当然なのかもしれませんが、役柄的にはもう少し出番があってもいいと思うのですが……でもそれ以上にリーナスの出番が少ないからなぁ。(^^;; 多分に漏れがあると思いますので、「こんな名台詞がある」だの「ここが違う」だのというご意見がありましたら、ボードなりメールでなり申し出て下さい。(^^) |
「そ、そんなご無体な! リギア、リギア!」 |
| (本伝第六巻「アルゴスの黒太子」第一話「パロへ」より) |
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「これでもおれはちょっとした知恵者で通っていてね。――どうだい、いかにも心配ごとのありそうな顔だよ。それも、ふむ、おれは人相も見るんだ。見てやろうかね――ズバリ、恋の悩みだな。なあ、そうだろう」 |
| (本伝第八巻「クリスタルの陰謀」第三話「クリスタルの陰謀」より) |
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「まるで、天上の音楽が地にあらわれたようだろう」 「どうだ。あまりに、惜しい、むごいと思わぬか。――この、地上の神々の都が、たかが蛮族ゴーラのひづめにかけられて汚れてゆくのなど。この輝ける塔の都、それをしろしめす現人神たる聖王家、血を混ぜぬために、嫁に出しても嫁とり、婿とりは決して他国からせぬパロの聖なる青い血に、たかが成り上がりの土民のかしらの、いやしい血を混ぜ込んでしまうのなど、ゆるしがたい、思い上がり、傲慢、僭越と思わぬか。神殺しの汚れた血を、この水晶の王座にまじえようなどとは」 |
| (本伝第八巻「クリスタルの陰謀」第三話「クリスタルの陰謀」より) |
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「馬鹿云っちゃ困る。おれの主人リーナス卿は、いずれ聖騎士候になり、亡き父上リヤ大臣のあとをとって右大臣におなりだろうが、いまのところはまだただの伯爵にすぎん。同じ伯爵でも、聖騎士のオヴィディウス伯やパリス伯の家はこの倍はあるぜ。聖騎士の家には、礼拝塔をつけるのがならわしだからな」 |
| (本伝第八巻「クリスタルの陰謀」第三話「クリスタルの陰謀」より) |
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「おれたちだって……おれたちこそ、あんたのお転婆姫に、おれたちの美しいナリス様の花嫁となり、神聖な誓いをサリアの塔でかわしたりしてもらってはどうしても困るんだからな。おれは――おれやリーナス様や、ルナン候も、すべてのパロの忠臣たちがずっと夢みてきたのは、われらのクリスタル公と、《真珠》の姉君とがサリアの塔で結ばれ、そしてレムス王子さまを助け、あるいはナリスさまこそがパロの聖王としておれたちに君臨して下さること――ただそれだけだったのだから」 |
| (本伝第八巻「クリスタルの陰謀」第三話「クリスタルの陰謀」より) |
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「もし――恐れ多きことながら、もし、わたくしがクリスタル公アルド・ナリスなれば……」 「もしわたくしが公であれば――レムス殿下が生きておいでとわからぬうちは、決して公女との結婚がえんじますまい。公女をめとることは、自らパロ王の権利をすてること。……しかしもし、王太子ご無事とわかったあかつきには――わたくしであれば、モンゴール公女との結婚をうけ――」 「モンゴール公女との結婚は、公女には、パロの王位をもたらしはいたしませぬ。が……公には、クリスタル公という、臣下ではなく、――モンゴール大公の座を――わたくしが、もし公ならば、レムス殿下の無事を知った上で、モンゴール公女との絆をふかめ……かつは、モンゴール大公のたったひとりの世継ぎ――ミアイルをなきものにと……」 「あの方は、賢い方でございます。そして、一臣下でおられるには、あまりにも、賢すぎる……」 「公の、パロへの忠誠心を疑っているのではございませぬ。どうつかまつりまして――あのかたは、誰よりも、《青い血》の誇りたかいおかた……しかし、それだけに――一生をたんなるクリスタル公としておわるには、あのかたは、あまりにも――」 (おれがナリス様ならば――年下の、しかも気のよわい、凡庸な王をもりたて、国を守って一生をクリスタル公でおわる気にはなれん。……おれがあのひとなら、おれはまずモンゴール公子を暗殺させ、モンゴール公のあとつぎの座をえてあの国を内からのっとるだろう……そしてモンゴールの国力を背景に、ゆるやかにさいごの、そして本当の目的――パロの王座へしのび寄る。おれならそうするとも……ここでただ、モンゴールをたたきつぶしたところで、年端もゆかぬ新王にほめことばのひとつもかけてもらうだけのこと――おれなら、そうするとも) |
| (本伝第十巻「死の婚礼」第一話「前夜」より) |
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「リーナスさまはたしかにそのとおり――しかし、この私が剣を捧げたのは、孤児だった私をひきとって人としてくださった、なきお父上リヤ卿――そしてその遺児たるリーナス様、ただお二人だけ。……このヴァレリウスにはご心配いりませぬ。私は、リーナス様の動く方へゆくばかりで」 |
| (本伝第十巻「死の婚礼」第一話「前夜」より) |
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「われわれは、パロをモンゴールに売った裏切者、アルド・ナリスを生かしておけぬ」 「われわれの同志は裏切者のクリスタル公の、暗殺をたくらむ愛国者の一党なのだ、アストリアス子爵」 |
| (本伝第十巻「死の婚礼」第一話「前夜」より) |
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「むろん、魔道師の塔はパロの魔道士ギルドのきわめて大きな部分をしめている。しかし、なにも、宮廷につかえる魔道士だけが、魔道師じゃないのだ。たとえばおれの師であるオー・タン・フェイはキタイ人で、魔道士の塔とは何のかかわりもない。そういう魔道師もパロにはたくさんいる。全部が全部、パロの聖王家に忠実というわけでもない……そのオー・タン・フェイから、おれも魔術を習ったのだよ。たとえば、ほら……」 |
| (本伝第十巻「死の婚礼」第二話「サリアの日」より) |
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婚礼の衣装をまとっているアムネリスに見とれているアストリアスを見て。 「だめだ、こりゃ」 「大きな声を出すな、あんぽんたん」 |
| (本伝第十巻「死の婚礼」第三話「死の婚礼」より) |
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「かわいそうに、そこをつけこまれて、わるいやつに利用されなければいいが――いや、それどころじゃない」 |
| (本伝第十巻「死の婚礼」第二話「サリアの日」より) |
「あばよ、アストリアスくん」 (ヤヌスのお慈悲を――ヤヌスに祈りたまえ、だ。おまえさんみたいなやつは、早くくたばった方がしあわせだよ。生きていたって、どうせあっちでごちん、こっちでごちん、おれのような悪党に利用され、いいようにころがされてどんどん泥にまみれてゆくんだ。ここなら惚れた女を見ながら、しあわせに死んで行けるだろう。その面倒ぐらいは見てやるから安心しな――そのくらいの親切っけだけはこのヴァレリウスにだってもちあわせがあるさ。それに、そうだ、舞台としちゃ、何の不足もありゃしまい) (さよならだな、かわいそうな、トートに魅入られたアストリアス子爵) |
| (本伝第十巻「死の婚礼」第三話「死の婚礼」より) |
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(ダルブラの毒のことは、さておくとしよう。誰があれをすりかえたのか、どうせおれにはわかっているのだからな。しかし――しかし、そうだ、どうにも解せぬことがある。アレクサンドロスの申し子といわれたこのおれに、わからぬとは――) |
| (本伝第十巻「死の婚礼」第三話「死の婚礼」より) |
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「二度」 「いや、三度だ。アストリアスの剣を奪われたときと、やつを消そうとしたときと、そしてこんど。――またしても、一秒の差でおれを出しぬきおったな。このヴァレリウスさまを…… おのれ――いや、だが、よくよくおちつき、心をしずめて考えてみなくてはならん。誰だ――誰が、おれに匹敵するほどにすべての手を読み、何手先を見切って、《王(ボッカ)》の駒を、さきへさきへともってゆくのだ? モンゴールに、それほどすぐれた軍師がいたか? いや、ヴラド大公は自信家だ。やつは、すべての作戦を自分で立てる。それゆえ、モンゴールには、求める心のないところに、求められるものはない道理、すぐれた軍師はあまりおらん。あのガユスか、あれもまったくとるにたらん、ごくありふれた魔道士にすぎん。 となると……」 (これはひとつ、よくよく斎戒沐浴し、知恵の神あるヤーンに祈り、じっくりと考えてみなくてはならぬぞ、ヴァレリウス。誰が、おまえの計略を、おまえのボッカの打ち筋をすべて読んでいるものがいるのだ。モンゴールとは思えぬ。ケイロニア、クム、ユラニアも筋ちがいだ。 では、やはり――しかし、おれには思いあたる、このおれに対等に手を打ちあい、それどころかおれをまんまと何回も出しぬくことさえできるほどの策略をもつ人間とは、ただひとり――) (しかしその人は……) (考えるのだ。ヴァレリウス、よーく考えてみろ。そして、何としてもアストリアスの行方をわれていたと知られては――一月後ならいい。いや、三日後でさえもうかまわぬ。しかしいまは――いま、知られては、早すぎる。まだ、パロをとりもどすための軍勢は、じゅうぶんに集まってはおらぬ。考えるのだ、ヴァレリウス――焦るな。よくよく考えるのだ) |
| (本伝第十巻「死の婚礼」第四話「喪服の花嫁」より) |
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「べつだん。――しかし、レムスさまは、お気の毒ですねぇ。これじゃ、いかに国王として堂々入城なさっても――しかしそれはたぶん、公がモンゴール軍をいったんしりぞけられてからということになる――まったく影がうすくなってしまいますよ。といって、太陽に輝くのがわるいとは云えない道理、なにもそれは公のせいじゃありませんでしょうが」 |
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| 「ナリス公の人気は、たいへんなものだという話ですよ、姫」 「そう――しかたないものですわね。民衆というのは」 「どうしてまたそのような。人気とりをいくらしたところで、人気とあつめることはなかなか難しゅうございます。公のようなお方は、めったにありませんな。――幸せなお方ですよ」 「人々は正直ですものね、でももう少しわきまえてさわいでくれればいいのに。――でないと」 「でないと?」 「痛くもない腹をさぐられるわ。ナリスさまは、ご機嫌とりなど、決してなさらないんですけど」 「もちろんです。しかしそれが人にわかるかどうか」 「大人には、わかるでしょうよ、もちろん。――そうでない人にもわからせてあげるのが、私たちおそばにいるものの役割でしょう。そうじゃなくて?」 「おっしゃる通りです――リギア姫」 |
| (本伝第十四巻「復讐の女神」第二話「如何なる星の下に(一)」より) |
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「公ほど、おん自らすぐれた軍師であらせられるお方に、どうして私如きの参謀が必要なことがございましょうか。私はただ、お手助けさせて頂くだけのしがない陪臣でございますので」 |
| (本伝第十四巻「復讐の女神」第二話「如何なる星の下に(一)」より) |
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クリスタル公爵曰く―― 「ヴァレリウスは大したものだ。みごとにクムをくどきおとして参戦させたな――リーナスの部下にしておくのは惜しいよ」 |
| (本伝第十五巻「トーラスの戦い」第四話「モンゴール最後の日」より) |
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(ふむ、ご大層だというものだ。まるで――まるで国王のご登場とでもいったありさまじゃないか。ま、救国の英雄、パロの救世主だ、連中の気持ちもわからんわけじゃない。それに、アムネリスとの婚礼をおしつけられたり、暗殺されたと思わせたり、それが実は生きていたり――それにあの劇的なあらわれかた、手柄の立てかた――もともと人気のたかかったお人だが、ここへきて、国民の人気をあつめるようなことだけは、イヤというほど重なっているからな。さて……これはまあおれの気のまわしすぎというものかもしれないが、しかしこの人気というやつ、これでなかなか――) |
| (本伝第十六巻「パロへの帰還」第三話「パロへの帰還」より) |
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「とんでもありません、リギア姫。私ごときのカボチャ頭では、何がまことで、何がいつわりかさえよくわかりませんので」 |
| (本伝第十六巻「パロへの帰還」第三話「パロへの帰還」より) |
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