ヴァレ君復活篇(78巻)
| さて、ヴァレ君復活篇ということで、78巻のヴァレ君の名(迷)台詞を記します。 「復活」と言っても、ヴァレ君自体が――というわけではなかったのですが、まあ、本編「復活」ということで(笑) そして78巻分は、丸ごと一巻ヴァレ君が登場しているので、その分長台詞も多いわけですが(多すぎる……。(--;;)何とかはしょりつつ並べてみました。 今回は漏れがある――というか、意図的に外した部分もありますので、もし「こんな名台詞がある」だの「ここが違う」だのというご意見がありましたら、ボードなりメールでなり申し出て下さい。(^^) |
「たとえ、この身が地獄におちようと、たとえそのために、愛したひとがどのような悲しみを味わおうと」 「あのかたのために地のはて、星々の彼方までも経めぐってきました。――そして私はかえってきた。あのかたも、パロを救うために黄泉の淵までもゆかれることを恐れなかった。あなたにはおわかりになりますまい、スカール太子さま。あなたの草原の信義は美しいけれども、それは人間の、死すべきほかない人間の信義にしかすぎないのです。私たちは――悪魔と呼ばれようと、それを後世は神とあがめようと、そのようなことはどうでもいい。私たちは、おのれの信ずるままに、信ずるところをつらぬきとおすまでです」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第二話「湖の風」より |
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スカール太子曰く―― 「何もない。生きるも死ぬも、永遠にお前たちの好きにするがいい」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第二話「湖の風」より |
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リギア聖騎士伯曰く―― (たぶんあなたたちのやっていることは正しいのだけれど――でもそれは、決してパロを救いもしなければ――中原の救いにもなりはしない……でももういいんです。あなたたちは永久に二人で、さいごの暗い黄泉の道を下ってゆくときまで、たがいだけを信じてむすびついていれば。――きっと、ディーンさまに出奔されたいたみも、イシュトヴァーンに裏切られたことも……ナリスさまの味わったたくさんの痛みを、みなヴァレリウスがつぐなうことになったのでしょうね――それも、でもこうなったらヤーンのめぐりあわせだわ。そう、だからいまなら――) (いまなら、私も、何も案ずることなく、あなたのおそばをはなれてゆけます、ナリスさま……) |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第二話「湖の風」より |
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「もうじき、中原はかわる。いや、世の中そのものが変わってしまう。根底からかわるだろう、ヨナどの。私にはようやく、そのことが見えてきた」 : 「(中略)世界はかわるよ、ヨナどの――しかも、それはよいほうにかはわからない。だが、世界は変わってしまう。それはもう、どうすることもできない。世界はこれまで我々が考えていたような平和なところではなくなろうとしているんだ、ヨナどの」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第二話「湖の風」より |
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「そのとおりだ。奇妙な話だが、いまとなって、私は魔道師でありながら、この黒魔道対人間のたたかいの様相を呈してきた状況に、われわれが最大の武器にできるのはもしかして、われわれ魔道師が粗末にしてきた科学以外になかったのではないか、という気がしてきている。それもわれわれのこの未発達な科学では当然何の役にもたたない――神々に比すべき超人であった渡来者たちがもたらした超科学――古代機械に集約される超科学。それを、なんとかして使いこなすことができれば、われわれはごく不通の人間のままでも、この世界を守り通して、黒魔道師どもの邪悪な欲望から身をまもることができるだろう。できなければ……」 「できなければ――?」 「この世に暗黒の黒魔道師帝国が出現するだけの話だ。キタイがそうなってしまったように」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第二話「湖の風」より |
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「べつだん、知っていたわけではないが、そういう可能性は充分ありうると予期していただけだ。わかった。もうさがってよろしい」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第二話「湖の風」より |
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「賭けだな」 「いや、私もヨナどのも、本当はこの世でもっともこんな賭けだの、非論理的な方法は嫌いな人間なのになあと思ったのだけれども。……しかししかたがない。ともかくダーナムから、あと近隣からもかきあつめられるかぎりの義勇軍をつのるよう、魔道師部隊に頼んでおこう。あとはもう本当に、出たとこ勝負でゆくしかない。どちらにしても、もうこのいくさをはじめてからはずっとそうだったんだし。あまりそういうことばかり続いてきたんで、私も少し、性格が変わって来たのかもしれないな」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第二話「湖の風」より |
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「はいはい、きこえてますよ、〈闇の司祭〉どの」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第二話「湖の風」より |
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「あっちにゆけ。消えろ、淫魔」 「俺たちは忙しいんだ。さあ、消えないと結界を強化して、出られないようにしてしまうよ。でもってついでにイーラ湖にでも明日、袋づめにして放りこんじまうぞ。お前にとっちゃ、ここは白魔道師の結界のなか、本当はいるのは苦しいんだってことはこっちにはお見通しなんだぜ」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第二話「湖の風」より |
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「しかし実物を見るのははじめてです。さすがに仰天しますね」 「そんな落ち着いた声で『仰天しますね』などといわれてもなかなかそうは思えないが」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第二話「湖の風」より |
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(所詮、白魔道は、限界があり、黒魔道には絶対にかなわない、根源の力そのものが、白魔道よりもはるかに黒魔道のほうがある、ということなのだろうか。そんな気もする……だが、これは、魔道師ギルドで提出してみるわけにもなかなかゆかぬ設問だな……) (うかつにこんなことを議題として持出そうものなら、それこそ異端者として糾問会議になってしまうかもしれない……) |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第二話「湖の風」より |
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ヨナ曰く―― 「ささやかな池ってことはありませんが、まあ確かに、海ではありませんね」 「こうして、船に乗り込んだとたんに、ああ、なんだか子供のころを思い出すなと思っておりました。それは本当です。でも、同時に思うのです。ああ、でも、違う――この水には、潮のにおいがしない」 「潮のにおい。ああ、海は」 「ええ。潮のにおいがするんです。僕は潮のにおいにつつまれて育ったようなものですから。……こうしていると真水のにおいがしますね。なんだか不思議な気分ですよ。からだが揺れているのはなつかしい海の感覚なのに、だのに潮のにおいがしないんです。なんだか、何かにだまされているような気がするんですよ」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第三話「湖上での死闘」より |
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(せめて……もしも本当にいのちが終ってしまわれたのなら、永遠のやすらかな眠りにだけでもつかせて差し上げたい……) (ああ……なんだか、何もかも変わってゆく――ひとの運命も、ひととひとの思いも……) (せめてあとは――あのかたが、こんなおぞましい、死んだあとまでもそのからだがゾンビーとなって襲いかかってくるような呪われたいくさから無事逃れて……少しでも安息と幸せを手にいれて下さればいい……) (もう、かえれない。もう戻れない、何もかも……) |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第三話「湖上での死闘」より |
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(もしも……もしものことがあったら、それこそ、俺が――俺がこの手でしてしまったことになる、俺がこの手で……) |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第三話「湖上での死闘」より |
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(よし――) (力のまだ残っているうちに、その力もろとも……!) (それしかない) (ナリスさま――おさらば!) |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第三話「湖上での死闘」より |
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「この男は、いったい何をぶつぶついているんだろう?」 「もしかして、何かの衝撃で、頭をやられてしまったんだろうか? だったら大変だ」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第三話「湖上での死闘」より |
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ディラン曰く―― 「この男はもともと、へらず口ばかりたたく奴なのでございまして……ナリスさまが宰相に任命なされて、多少は大人しくなったようにみえましたが、そのような本性というものはなかなか、矯められるものではございませんで……」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第三話「湖上での死闘」より |
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「(中略)……あの竜騎兵といい、ヤンダルの術というのもだんだん底が見えてきたというか、当人が見せようとしているほど、われわれの魔道と極端に力がかけはなれたものじゃない。確かにすごい力はあるが、それよりも、なんというか……見せ方がうまいんだということがだんだんわかってきましたよ。なんとなく、もしかして、あの竜頭というのも、なんかの術であって、意外と中身は――」 「いや、まあ、だからって危険なことには何のかわりもないんですから……ただ、最初にきゃつが思わせようとしていたほど、絶対にわれわれが手も足も出ないような、圧倒的に力の差がある異世界からの超人、神にひとしい力をもつ怪物なんかではないのです。むしろきゃつは、かつてないくらい大きな力をもった――われわれパロ魔道師ギルドがはじめて見るほど巨大なエネルギーと力をもち、非常に我々がなれぬ珍しい魔道の体系を習得した偉大な黒魔道師、として、正式に認識したほうが、これからの戦いのためにもいいと思います」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第三話「湖上での死闘」より |
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「ああ――やれやれ! ともかく、ダーナムについたんですね、じっさいにはロバンですが。これであとは、兵が追い付いてくればいうことなしですよ。命冥加な……ほんとに、命冥加なのは私だけじゃない。ここにいるもの全員です」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第三話「湖上での死闘」より |
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(ナリスさまと、話がしたい。――おことばをかわし、そのお声をきき――ともにあれやこれやと思い悩んだり……ナリスさまのあの時に不埒ないいぐさにむっとしたり、腹をたてさせられたり、なんとしょうもないやつだと思わされたりしたい……) |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第四話「復活の日」より |
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「ああ、ああ、わかってますよ。あなたのような黒魔道師はいつだって、貸した金のとりたてにだけはそりゃあ熱心なんだ。あなたが何をしにまいもどってきたのかはよくわかってますとも。そういうすきをあたえてしまった自分がくやしいですよ」 「まあ、そういい給うな、サラエムの若者よ」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第四話「復活の日」より |
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「わしゃ、何も、ただちにお前さんから借りをとりたてよう、などと姑息なことはいわないよ。なんでそういきなりかみつく。――わしは、けっこう、お前が気にいっとるのだよ。からかうあいてとしてはかっこうだ。だから、貸しがあるのはもっけの幸い。それに水をやって大きく立派に育ててから刈り取ろうと思うから、そのまま放っておくことだってあるさね」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第四話「復活の日」より |
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「だが、借りは借りだが、その代償としてあなたのいうとおりにするだろう、といったわけじゃありませんからね。だいたい、あのパレスを脱出したときだってそうだが、あなたは、さきに恩を売っておいてから、べらぼうに高い代金を取りたてにかかる。だから、黒魔道師はあこぎだといわれるんですよ。ちょっとは、無償の救済ということも覚えて下さい」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第四話「復活の日」より |
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闇の司祭曰く―― 「だから、いまはそのとりたては勘弁しておいてやるといっておろうが。わしにゃ、ちょっともっともっと、お前さんをからかうことより面白いことができたんだよ」 「なんです、それは」 「教えてやるものかね。あかんべえ」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第四話「復活の日」より |
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「これが、八百年も生きてきた、地上最大魔道師のひとりとよばれるおそろしい力を持った黒魔道師かと思うと……ユリウスのやかましいのは、まったくあなたに似たんですね。ご老体。……稚気愛すべしという段階はもうとっくにこえている気がするな。八百年も生きると、能力はともかく、頭のなかみは子供にかえってしまうんですかねえ?」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第四話「復活の日」より |
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「私は、かんぐっている、ていってるだけで、かんぐりすぎだなんていってません。それにどうやら、ロルカがいってたからには、ヤンダルが出てきたのも本当は本当のようですからね。――だけど、やけに、あっさりひっこんだようだし、それに、そもそも、こうなってみるとヤンダルとあなたが結託していない、という証拠だってないんだ」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第四話「復活の日」より |
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「――それをいったら、そう――それをいったら、このいくさがすんだら、私も……私も、イェライシャ導師に弟子入りさせてもらって、一から魔道師修行をやりなおそうか、という気持ちになったりしているからね。なんだか、これまでの自分とはいったい何だったんだろう、という気持ちにかられて、……うむ、まあこれは、大導師アグリッパに会ったりして、すごく衝撃をうけたせいだろうとは思うんだが……」 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第四話「復活の日」より |
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いっそ、このままナリスが目覚めぬとしたら――それも、いくたびか、ヴァレリウスの脳をかすめた暗い想念であった。そのことをもっともおそれながら、一方では、ひそかに、(そうなれば……)という、おそるべき、うずうずとうずくような奇怪な欲望があった。 それはものごとを一気に解決してしまうだろう――そして、おのれは、それによって破滅し、もう二度と正気にさえ戻れぬにしたところで、それもまた、ついにやってきたひとつのやすらぎ、結末に違いないのだ、という。 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第四話「復活の日」より |
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(あのかたが目覚めれば――俺はまた、戦い続けるのか……パロのために、世界のために、中原のために、人類のために――あのかたのために――そして、あのかたとも……死闘がまたはじまるのか……) |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第四話「復活の日」より |
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あの、ナリスへの思いのなかには、多少復讐じみた――(私が先に逝ってしまったら、あなたはどうなさるんです――)という、快感がひそんでいたのではなかった、という気が、いまになってヴァレリウスにはしている。それもむろん、生還してしまったいまとなっては、それほど深刻な実感をともなっては思い出せない。 |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第四話「復活の日」より |
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(ナリスさま……いまはもう、何もお考えにならず……) (おやすみなさい。――おやすみなさい、いまは。――いまだけなのですから。休息のときは、いまだけなのですから、あなたのようなかたにとっては――あなたという、不幸や安らげぬ魂にとっては、また、明日になれば――浮世のありとあらゆる苦しみとなやみと苦難とが、あなたを待ち構えている――そしてあなたもまた、みずから好き好んでそれをまねきよせるように私には思える。だから、おやすみなさい――かりそめの死というかたちをとらなくてはあがなえなかったしばしの安息を、もっともっと……大切になさって……) |
| 本伝第七十八巻「ルノリアの奇跡」第四話「復活の日」より |
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