ヴァレ君誓約篇(60巻〜64巻)
| ええと、ヴァレ君誓約篇ということで、ここには、60巻から64巻までのヴァレ君の名(迷)台詞を記します。 最初は「反逆篇1」と付けていましたが、まだ反逆からは程遠い巻なので(時期としては全然遠くないですが)「誓約篇」と改めました。(まさか「指輪篇」にするわけには……。(^^;) 何というかまあ――ヴァレ君の名台詞なはずなのに、そのコメントの大半がナリスに対するものなのですが、これは台詞がナリスの会話の中での台詞なので、当然といえば当然なのでしょうね。ははははは。(^^;;; ――で、63巻が出た途端、やはりと言うべきか、リギアの台詞までも入ってしまいました。まあ、殆どがヴァレ君関係(涙)なので、ご了承下さい(大涙) (それにしても、63巻分はリギアだらけ……。(^^;(^^;(^^;) そして65巻、66巻……と続けようと思ったのですが、66巻が思ったよりもあり、またこれからも反逆の下準備は続きそうなので、次ページに続きます。(^^; まあ、多分に漏れがあると思いますので、「こんな名台詞がある」だの「ここが違う」だのというご意見がありましたら、ボードなりメールでなり申し出て下さい。(^^) |
「あなたは、パロを手にいれようとしているんですか、それとも滅ぼそうとしているんですか」 |
|
| 本伝第六十一巻「赤い激流」第二話「ゾルーガの指輪」より | |
|
「悪魔のくせに正義の主人公という外見をつらぬこうとされるからこんな苦しいいりくんだこころみをしなくてはならなくなるんです」 |
|
| 本伝第六十一巻「赤い激流」第二話「ゾルーガの指輪」より | |
|
イシュトがモンゴールから切り捨てられる可能性を示唆した上で―― 「その場合には反逆もお諦めになるのでしょうね」 「ゴーラのあとおしなしには反逆はムリだ、とおっしゃったのはナリスさま御自身ですから」 |
|
| 本伝第六十一巻「赤い激流」第二話「ゾルーガの指輪」より | |
|
「何よりも腹がたつのは、あなたがそれを全部けっこうな冗談だと思っておられることですよ。――じっさい子供のころにどんな悪魔にしつけをうけたんでしょうね。それともまったくしつけられたこともない野生児だったか」 「たぶんそんなところだろうな。だから、こんなにお行儀がいいんだろう」 |
|
| 本伝第六十一巻「赤い激流」第二話「ゾルーガの指輪」より | |
|
「どうしても、なかなか馴れることができませんよ。自分が悪魔の弟子になったんだという事実に。――あなたを深く知れば知るほど、私はなんとおのれが道徳的でくそ真面目なかたぶつかを思い知らされますよ」 |
|
| 本伝第六十一巻「赤い激流」第二話「ゾルーガの指輪」より | |
|
「私は心の底から、自分が女でなくてよかったと思いますよ。男であったことを心の底からヤーンに感謝しなくてはならない。あなたのようなやつをヤーンがお作りになり、そして不幸にもこんな男を愛したり、夫にしてしまった女性たちはどんなに不幸かと思うととことんぞっとしますよ。――私の愛する女性があなたとかかわりあって、あのていど傷ついただけですんだことを神に感謝しなくてはならない」 |
|
| 本伝第六十一巻「赤い激流」第二話「ゾルーガの指輪」より | |
|
「あなたという人は――血も涙もないんですか。そんなことをいったって、あなたが面白がって喜ぶだけのことはよく承知していますが」 「そうしてみると私の味方というのはみんな女ばかりなのだな。不徳のいたすところかもしれない」 「こんな男にどうして、まともな男が味方するわけがあるものですか」 |
|
| 本伝第六十一巻「赤い激流」第二話「ゾルーガの指輪」より | |
|
「あなたには、おわかりにならない。そのことはわかっていますから」 「あなたは――まるで色の見分けのつかぬ人のように、これほど頭もよく、ひとの心の裏の裏までなんでも見通してあやつられ、思いどおりにされるのがお好きなくせに――まるで幼い子供ほどに何ひとつおわかりでない。――まったくおわかりにならにことがおありになる。……そういっても、あなたには、御自分が何をおわかりになていないのか、決してわからないでしょうが。――それがわかれば、あなたは決して……こんなことはなさらないでしょうから……」 |
|
| 本伝第六十一巻「赤い激流」第二話「ゾルーガの指輪」より | |
|
「私は、なんだか目からうろこがおちたような気がしました。――いや、そういってもまだ足りない。なんだか、暗い――暗い沼の底から抜け出した、すとんと落ちてみたらそこは明るい野原だったような気持がしましたよ。……あなたは、――お可愛想に、あなたには、何も……おわかりにならないのですね」 |
| : |
| 「気にさわってなどいませんし、泣いてなどいませんよ。どうぞ私のことは放っておいて下さい。――でもどうか、信じて下い。ナリスさま――私は、もう二度と、あなたの本質を見間違うようなことはしませんから」 |
| : |
| 「可哀相だと思いますよ――あなたのそのお病気のために、戦火にまきこまれなくてはならぬこのふるさとは、本当に可哀相だと思います……そのために死んでゆくおおくの人々も本当に災難だと思います。でも……でも、誰かが――そう、誰かが、あなたをこんなふうにしたそのむくいを我が身に引き受けなくてはいけませんものね。ヤーンにかわって。……もう、後悔はしませんよ。私は二度と後悔はしません。私のいうことがおわかりになりますか? おわかりにならないでしょうね。――それでいいんです」 |
|
![]() |
「――まあいい。リーナスさまは私が引き受けましょう。こういうのはとても哀しいことですが、リーナスさまは、あなたがそういう術策を弄して宰相の地位をちらつかせて、しかもそれに大義名分をつけてあげれば、ずいぶんかんたんにだまされるかたです。あのかたなりにプライドもあれば気位もおありですが、それは神の世界のものじゃない、あくまでもひとの、貴族のプライドにすぎない。……でも、ナリスさま」 「それはリーナスさまの罪ではないのですよ。心高く、そしてはるかな神の国を見ることのできる視力をそなえていない、などというのは、決してあのかたの罪ではない。そのことだけは、あのかたのためにいっておきますよ」 |
|
| 本伝第六十一巻「赤い激流」第二話「ゾルーガの指輪」より | |
|
「――何がそんなに怖いんです。何をおそれておいでになるんです。――私たちは、そう、あえて私たちと申上げますが、こんなにあなたを愛していますよ。たとえあなたのためにほろんでも、世界をほろぼしても、いのちをささげても、亡国の悪魔と呼ばれてもかまわぬほどに。……せめて、その私たちの愛に対して、信じて下さるという、たったひとつのおかえしだけは返して下さい。私は――たぶんリンダさまも、何ひとつ見返りなどなしであなたのために死ねますよ……それが自分の選んだことだから。何ひとつそのかわりに要求などしませんよ――地位も、美辞麗句も、お金も、自分の利益も。……そういう人間もいるのだということをどうかわかって下さい――それだけでいいんです。こんなことももう二度とは申上げませんよ。ただ、リンダさまがお可愛想です。このままではあのかたは一番むざんなかたちで夫の裏切りと弟の誤解に直面することになられます。どうか、あのかたに、できるかぎり早く、あなた御自身のことばで、私はこう決めた、だからついてきてくれるかときいてさしあげて下さい。お願いします」 |
| : |
| 「あのかたに、チャンスをあげて下さい」 「もしも――もしも万一あのかたが、その正義感やパロ聖王家の高貴な第一王位継承権者、げんざいのお世継の身分にかけて、たとえあなたをどれほど愛していても、祖国を裏切ることはできない、弟国王に謀反することはできない――そうおっしゃるのだったら、その……そのときこそ、あなたよりももっと私が悪魔になって差上げます。リンダさまを人質にとって国王と交渉することだっていといません。あなたのかよわいお心は、『置いてゆかれる』ことに耐えられない。だから、もし万一にも『おきざりにされる』ことになってしまったら御自分はもう耐えられないだろうとお思いだから、だからリンダさまにまだ何ひとつ打ち明けておいでにならないんでしょう? イシュトヴァーンがああしてやってきて、それをあなたが運命の使者とまでお思いになったのは――とおい昔、ケーミであなたを捨てていったと思った彼が、やっぱりあなたを求めてきた、あなたの助力とあなたの心を求めてきた、そのことに、それがあなたのおいのちにかかわるとさえ知りながら、あなたのお心がさからうことができなかったからなんでしょう?――傷つくのは、私がすべてやってさしあげます。私はなんともありません――すべての負い目も責めも引き受けて、決してあなたのお心が苦しまないようにしますから、だから――リンダさまにチャンスをあげて下さい。御自分でどう選択し、どう行動するかを決定するチャンスを。――自分で選んで行動したとき、あのかたや私のような人間は、それがいちばんしあわせなんです。どうか、私やリンダさまのことだけは、操ろうとするのをやめて……生身のそのかよわいあなた、無力なあなたをさらけ出して下さい。私たちは……そうです、私たちみたいな人間は、いつだって、あなたから『何をもらえるか』ではなくて、『あなたに何をしてあげられるか』によって喜びを得るだけの人間なんですよ!」 |
|
| 本伝第六十一巻「赤い激流」第二話「ゾルーガの指輪」より | |
|
「あなたはそうやって正当な手続きをふんで王位を請求するより、あやしいだましの手管を使って王位を奪い取ることでおのれの力と感じるおかただから」 |
|
| 本伝第六十一巻「赤い激流」第二話「ゾルーガの指輪」より | |
|
| タルザン 「それをお使いになるときが一秒でも遅からんことを」 「これで私たちは永遠に一緒ですね」 「ドールの黄泉の底の底までも――アル・ジュニウス――お可哀相な、幼い、いとしい――たったひとりの、わが聖王陛下」 |
|
| 本伝第六十一巻「赤い激流」第二話「ゾルーガの指輪」より | |
|
(あたしは、あの男に、そんなに気持ちを向けていたのか……知らなかった) |
|
| 本伝第六十三巻「時の潮」第一話「」より | |
|
(ヴァレリウスは、ナリスさまのために、あたしを捨てた――ナリスさまの傀儡になるために、いや、ナリスさまのお心をかなえるでく人形になるために、あたしへの恋をすてた……つまり、あたしよりも、あの男は、ナリスさまをえらんだ……) (でも――でも、捨てられたくなかった。ナリスさまと――こともあろうにナリスさまと見替えられたくなかった。あいつの裏切りだと――あいつがあたしとの恋よりもナリスさまを選んだのだと認めるのは、身を裂かれるより辛かった……) |
|
| 本伝第六十三巻「時の潮」第一話「草原」より | |
|
(よくも、このあたしを……) (たかが、あんなちび魔道師の分際で……この聖騎士伯リギアが……恋していたとさえ気付かずに、こんなに恋をしていたものを……よくも……) (畜生――畜生、あんな男……あんなちんちくりんの、あんなぱっとしない、あんなつまらない男――どこがいい) (未練などあるものか。あんな男――あたしにはまったくふさわしくない……くやしくなどあるものか。心が煮えてなど、いるものか――苦しくなどあるものか。ナリスさまと、見替えられたなどと思うものか……あたしは、あたしは――あたしは女騎士リギア……) |
|
| 本伝第六十三巻「時の潮」第一話「」より | |
|
(もっと早く気づいていたら、何かはかわっていたのだろうか。いいえ、駄目ね――あいつはしょせん不犯の誓いをたてた魔道師なんだし、第一、あたしはもし手にいれて――そういうふうに手にいれてしまったら、きっとたちまちあの人に飽きてしまったにちがいない。そして、やっぱり、失ってから、自分が愛していたことに気づいたかもしれない。――相性がわるかったんだ。しょせん、あたしとあの男では、どうにもならなかった……) |
|
| 本伝第六十三巻「時の潮」第一話「草原」より | |
|
(もう――この人は、遠いところにいってしまった。……二度とあの…湖畔の光あかるい料亭の時間に戻ることはできない――) |
|
| 本伝第六十三巻「時の潮」第二話「天翔ける鷲の如く」より | |
|
「だから、お味方することにいたしました」 「私も――私も、気づいたのです。ナリスさまのいらっしゃらないこの世のなかは想像もできません。ナリスさまがこの世にいなくなるなど、考えたこともありませんでした。――いまなお、考えることもできません。ですから――ナリスさまがこの世においでにならなくなるなら私もともに――ナリスさまがこの世の悪魔になられるなら私もともに――どこまでも御一緒に参ります。そのために、ナリスさまを『アル・ジュニウス』と呼びかけ、ナリスさまに剣を捧げ――パロにそむく誓いをたてることにいたしました」 |
|
| 本伝第六十三巻「時の潮」第二話「天翔ける鷲の如く」より | |
|
(この人たちは……) (でももういい――でも、もう、いい、あたしも――あたしも、草原への道をゆこう……ヴァレリウスの思いを共有することで――あたしたちは、まだ……たったひとつの――ともに抱く思いを抱けるかもしれない……こんどは、ナリスさま――アル・ジュニウス、という――あやしいゾルードをあいだにはさんで……) |
|
| 本伝第六十三巻「時の潮」第二話「天翔ける鷲の如く」より | |
|
「お供つかまつります」 「どこまでも、お供つかまつります。アル・ジュニウス――あたしの、たったひとりの聖王陛下……」 |
|
| 本伝第六十三巻「時の潮」第二話「天翔ける鷲の如く」より | |
|
(もう、このひとの心のなかには――あたしは住んでいない) (だったら、せめて――一回でもいい。抱かれてやればよかった。そうしたら――あたしは、少なくても、あの男の最初の女として、あの男の記憶のなかには――たとえ黄泉ででも、いつまでも残っていることはできたわ……) |
|
| 本伝第六十三巻「時の潮」第二話「天翔ける鷲の如く」より | |
|
(あなたがしてしまったのです。ナリスさま――あなたが、みなをこんなに狂わせてしまったのだわ――あのひとは、いつだって――あんなに生きることが好きで、あんなに冗談が好きで――あんなにひょうきんで可愛らしい男だったのに) (ばかよ、ヴァレリウス、あんたは――あたしを選べば……あんたはずっと、そうやって楽しくひょうきんにいろいろなことを面白がりながら生きていられたのに……) (あんな、暗い、ドールの地獄から生きてかえってきた人のような目をするようになってしまって……) |
|
| 本伝第六十三巻「時の潮」第二話「天翔ける鷲の如く」より | |
|
(……なんてことだろう。あたしはきっとあのひとたちに――マルガのあのひとたちに嫉妬していたのだ……) |
|
| 本伝第六十三巻「時の潮」第二話「天翔ける鷲の如く」より | |
|
「だが、寝たから、気になるわけではないだろう。逆に、寝ないからこそ――お前のような、男とねるのが好きな女が、寝ることをしなかった男こそ、心に残るあいてかもしれぬという気がする」 |
|
| 本伝第六十三巻「時の潮」第三話「黒い太陽」より | |
|