ヴァレ君反逆篇(71巻〜73巻)
| そしてヴァレ君反逆篇ということで(最初はその前の分も「反逆篇」だったのですが、)、71巻から73巻までのヴァレ君の名(迷)台詞を記します。 相変わらず長文で似たような台詞が多いので、少し あと、72巻はヴァレ君の出番は殆どなかったものの、ナリスが まあ、多分に漏れがあると思いますので、「こんな名台詞がある」だの「ここが違う」だのというご意見がありましたら、ボードなりメールでなり申し出て下さい。(^^) |
(俺は……とても少しのものでとても満足できる人間だった……自分でも自分があわれになるぐらい、何も知らず、何も持ってなくて……愛するものなど、本当に、ちょっとした情愛のかけらがひとつでもありさえすれば、それで俺は……幸せだったのに……) (俺は……世界なんか望んでなかった……ましてや……こんな、マルガの夜のはてに、ただ二人ゾルーガの指輪の毒をあおってリリア湖に身をしずめてゆくほどの妄執など……俺は、望んだことなんかなかった……) (そんなのはひとかけらだって自分にふさわしいとも、自分がそんなものにふさわしいとも思ったことはなかった。――俺は平凡な人間で、何のとりえもないつまらないちっぽけな無名の魔道師で……誰の注目もあびず、宮廷の華麗なひとびとの仮面舞踏会を面白く眺めていればそれで満足だった……自分が踊ろうとも、歌おうとも思ったこともなく、踊れるとも、歌えるとも思わず……) (だのにあなたは……だのにあなたは……その地味でひそやかな俺の手をつかみ、強引にこんな――こんな目のまわるような激流の渦のなかにひきこんでしまった……) (なんということだろう……) あたたかく平凡で心なごませるリーナスの情愛と、リギアへのまぼろしのようなあわい恋を徹底的に失わさせられるのとひきかえに、自分が得た――いや、無理やりに手中にさせられたもの。 |
| 本伝第七十一巻「嵐のルノリア」第二話「夜叉」より |
|
(そう――ですね、ナリスさま……あなたは……あなたは、すべてを失われた――さいごに残ったものをすべて投出して……おのれの信ずるところをなされようとしている。……これで、いいのですね。これで――私のちっぽけな情愛など、私という存在が生まれてきたことさえ――こんな小さな、とるにたらぬ人間がこの世にたまたま生をうけて存在したことさえ……何もかも、世界にとってはあまりにもとるにたらぬことなのですね……あなたのようなかたでさえ、すべてを捨てて――世界生成の秘密をとこうというもっとも巨大な野望、ひとが本当はみてはならなかった野望をさえ捨てて……その身をもって中原の明日をあがなう贄としようとされているのですから……) (ああ――あなたが本当の悪党なら、悪魔なら、世界を征服せんとたくらむ悪魔だったら……なにもこんなに苦しみはしなかった。……あなたが悪魔なら、ただの恐ろしい悪魔にすぎないのだったら、あなたのそのどす黒い野望に加担することも、その野望を阻止するためにあなたの細首をへし折ることも、少しの苦しみもなくてすんだ。……あなたはどうして、いつも――こんなにも……こんなにも私を苦しめ……) (そうして、一番私が苦しまなくてはならないようにしむけられるんです。――どうしてこんなところに私を連れていってしまわれたんです――!) (そうだ、すべてあなたが連れて、いざなっていってしまわれた……あなたは私をどこに連れてゆくのです。どこまで――!) (この世のはてまで――ああ、この世の果てつるところまで、ノスフェラスまで、星々のはてまでも――!) (お供しますよ、ナリスさま……ああ、もう、私には、あなたしかないのだから……それ以外のすべては、もう私には……この世はあなたと、あなた以外の地獄、ただその二つだけにわけられてしまった……そしてあなたはさらなる地獄へと私をいざなわれる……) (お守りしますよ、ナリスさま……ごらんになっているがいい。私の――私の忠誠を――私がひとにのれのいのちをかけた思いをむけるとは、どのようにむざんな地獄なのかを、とことんごらんになるがいい――いかなあなたのその飢えた心でさえ、ご満足なさるほどに……私は――あなたのために、どのゆないけにえをでもはふり――どんなに胸が張り裂けて血を流しても……あなたのために地獄をゆくことをおそれはしない……) |
| 本伝第七十一巻「嵐のルノリア」第二話「夜叉」より |
|
| ※ |
|
| ※ |
|
「とんでもない。あなたはいつだって……」 「あなたはいつだって、私にとっては、小さい可愛い――大事な大事なリーナス坊ちゃんだったんですよ。そしてこれからもずっとね」 「では、お休みなさいまし。リーナス閣下……ゆっくり、お休みになれますように」 |
| 本伝第七十一巻「嵐のルノリア」第二話「夜叉」より |
|
(俺の一生など……夢のようなものだ。夢そのものだ――夢だ、何もかも夢だ……俺が、あの金髪のいたいけな男の子を愛したことも――手をとって読み書きを教え、その無邪気な微笑みにはじめてのやすらぎと情愛を感じたことも――夢のまた夢だ……) (俺は、夜叉になったのだから……俺は、たったひとつの守らなくてはならぬものの祭壇にすべてを捧げたのだから――そのためにすべてを失ったあなたのために……) (もっと、酷いことでも――もっと、恐ろしいことでも……俺はためらわずにするだろう。何があろうと守らなくてはならぬもののあるとき、ひとはもうためらっているひまなどはない……) |
| 本伝第七十一巻「嵐のルノリア」第二話「夜叉」より |
|
(ああ、ナリスさま……あなたのために、俺は、リーナスさまをさえ手にかけようと……) (その、俺を……信じて下さらなかったのですか?……きくのが恐しい。もしそうなら今度こそ……今度こそ俺は本当に、あなたを許すことができないかもしれない……) |
| 本伝第七十一巻「嵐のルノリア」第二話「夜叉」より |
|
(ふりむくな、考えるな……くやむな、もう、心ゆらぐな、心弱い俺よ……悪魔に魂を奪われたからには、魂の底の底まで奪われて、奪いつくされてしまえ……そしてともに地獄の底におちたとき、はじめておのれの罪についてゆっくりと考える時間が……いや、永劫にでも、俺にでさえ与えられるだろうさ。……駆けろ、ヴァレリウス……もう、何も考えるな……) (ナリスさま……たとえ、あなたが……正真正銘の悪魔であってさえ……) |
| 本伝第七十一巻「嵐のルノリア」第三話「魔王」より |
|
「あらわれたな。ヤンダル・ゾッグ!」 「われらの世界はわれらだけのものだ! われらの歴史は――侵略者には決して屈することなどない。われらはお前たちを追い払ってみせる――パロからも、中原からも! いや、キタイからも! この世界はわれらのものだ!」 |
| 本伝第七十一巻「嵐のルノリア」第三話「魔王」より |
|
(とにかく……こやつには……無念だが俺の魔力はまったくかなわない――手も足もでない。無念だが……ともかくいまはじっとたえしのび――こやつが去ってまたもとのように、さっきの魔道士の結界だけになるまで……待っているほかはない。とにかく、一国も速くナリスさまのもとに戻らなくては……あのかたはいまごろ……) (ナリスさま――ご心配なさいますな。……ヴァレリウスは、すぐにでも……こんなところを脱出して……) |
| 本伝第七十一巻「嵐のルノリア」第四話「カリナエの嵐」より |
|
|
(落ち着け銭これに近い苦行もお前はしたことがある――一日に何刻もさかだちですごし、さいごには何日もさかだちのままですごす行も――指一本でからだをささえる行も――前は耐えて、こなしてきた。……それにくらべれば――魔道師でもないナリスさまさえうけたこの程度の苦痛など……落ち着くのだ。ヴァレリウス――できうるかぎり、おのれのからだを守り……おのれの能力を守れ……) |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第一話「竜のあぎと」より |
|
(確かに――俺は、リーナス様を殺したのだ。……いや、チャンスがあれば、解毒剤が間に合うように、そう仕組んではおいた……だが、解毒剤は間に合わなかった……そしてリーナス様は死んだ……本当に、死んだのだ。それは確かだ) (こやつからは、不吉な――ぞっとするような、ゾンビーの匂いがする……恐ろしい、おぞましい――《死人》のにおいしかしない……) (やはり、リーナス様は死んだのだ。この俺がこの手にかけて殺した……そして、ここにいる《リーナス》は……) (ゾンビー) (キタイの王のおそるべき魔力によって……よみがえらされた死体だ。これは……) |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第一話「竜のあぎと」より |
|
(俺としたことが、ふいうちをくらって……考えてみれば当然だったではないか……あいては黒魔道どころか、暗黒魔道師連合までが敵とみなす、黒魔道よりもさらに悪魔じみたキタイの竜王……そこにいかなる禁忌もおきてもあろうはずもない。……きゃつがどのようなわざを使ってでも、俺の最大の弱点をゆさぶろうとするのは当然だったのだ) (くそ……ふいをつかれたとはいえ、なさけないぞ、ヴァレリウス……リーナス様のすがたに動揺し――あれほど打撃を受けてしまうとは……) |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第一話「竜のあぎと」より |
|
(いったい、パロ宮廷はどうなってしまうのだろう……) (あんかたは……間違っていなかった。それでは……あのかたの夢想だと、それもただの妄想だと……いや、あるいは、あのかたが、おのれの反乱を正当化するために考え出した詭弁だと考えていたことそのものが……) (いや……あのかたがおそれていた最悪の事態より何倍も――もしかしたら、おそろしい陰謀が進行していたのかもしれない……ナリスさまははからずもそれの一端に気づき、そしてそれをきっかけに反乱を決意されたけれども――本当は、それどころではなかったのかもしれぬ……) (気づかぬうちにクリスタルの宮廷にいったい何がおこっていたのか……パロは――パロはいったいどうなってしまうのか……) (早く……俺の見たすべての情報をもって、ナリスさまのもとへ脱出しなくては……あのかたとて、あのかたのすべてのあの知力をもってしてさえ、こんな――パロ宮廷の重臣たちがひそかに竜王の傀儡にすりかえられてゆくような事態など、想像もしていまい……しかも……しかも……) |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第一話「竜のあぎと」より |
|
(俺は……俺は何があろうと……生きてナリスさまのもとに……) (俺がいなければ、あのかたはどうなる……自分の身を自分で守ることもできないあのかたは……冷酷非情な陰謀家の仮面の下に、あんなあどけない、幼い子供のままのような魂を隠したあのひとは……同じ部屋のなかの本をさえ、とるために立ち上がることもできぬあのかたは……) (どんなに、案じておられるだろう、どんなに、不安に思っておられるだろう……どんなに、不便で、困っておられるだろう……俺は、一刻も早くこのへまな虜囚のはずかしめから抜けだして、あのかたのもとへ還らなくては……) |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第一話「竜のあぎと」より |
|
(落ち着け……落ち着くんだ。じっと、力をためろ――まずは、力を溜めろ。たくわえろ……《気》を集中させ、おのれのなかに溜まってゆく《気》を全身にゆきたわらせ――いつもの上級魔道師ヴァレリウス、ギルドのナンバー10たるこの俺の本来の力をよみがえらせるのだ……) |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第一話「竜のあぎと」より |
|
(焦るな。ナリスさまのことも、いまは考えるな……お前は……あのかたのことを思うと必ず判断が狂う……必ず《気》が乱れる……それほど、あのかたに呪縛されている……いまは、あのかたのことは考えるな。あのかたは大丈夫だ……あのかたは強い。あのかたは……神の加護がある……そう考えて……あのかたのことは考えるな……おのれの力をあげることだけを考えるのだ……) |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第一話「竜のあぎと」より |
|
ユリウスとヴァレリウスの会話より―― 「ほら、撮り返してきてやった。――これ、大事なんだろ。あんたとお姫様の結婚指輪だもんなあ」 「それはかたじけないね。貰ってもいいのか?」 「いいよ。そのためにぬすみだしてやったんだ」 |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第一話「竜のあぎと」より |
|
ユリウスとヴァレリウスの会話より―― 「美しすぎるユリウスさまとかさ。……ねぇ、こんなさいだけど、まだちょっと時間あると思うから……おいらと……してみない? おいら、これでも前から思ってたんだよな……天下のパロ聖王様とおいらとどっちが**かなーって」 「断るね。そんな暇はない」 |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第一話「竜のあぎと」より |
|
「情勢は、どうなっているんだか、教えてくれないか、淫魔の大将」 「それによっては、俺の特製の媚薬の作り方を教えてやってもいいよ。どうせ、そんなもの、よく知ってるだろうけど、俺のもなかなかききめがいいんだぜ」 |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第二話「脱出」より |
|
ユリウス曰く―― 「おいらもいろんな奴をからかったけど、アンタが一番面白くないよ」 |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第二話「脱出」より |
|
「ヤンちゃ……ああ、わかったわかった」 「ほんとに愉快な人に助けてもらって俺は幸せ者だよ」 |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第二話「脱出」より |
|
(俺は……あのかたのもとに……還る……) (何があろうともだ。何があっても……魂だけになっても、俺はあのかたのもとに還る……) |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第二話「脱出」より |
|
「私は、パロ魔道師ギルド所属、カロン大導師に師事する上級魔道師ヴァレリウス」 「お目にかかれて光栄……といっておきますよ、グラチウス老師」 |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第二話「脱出」より |
|
闇の司祭曰く―― 「お前さん、本当に態度がでかいな」 「そんな奴だとは知ってはいたが、それにしても……いったい、姫は、こんな奴のどこがいいのだ?」 |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第二話「脱出」より |
|
「それは――わしが恐れているのは――イシュトヴァーンのもとにアリストートスの亡霊をよびおろし、イシュトヴァーンを血ぬられたゴーラ王となし、モンゴールをほふるという仕掛けをした当人ではないかとわしが疑っているのは……」 「《大導師》アグリッパ」 |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第二話「脱出」より |
|
「わしは、きゃつに会えん。それはもういっただろう。きゃつは黒魔道師を侮蔑しているし、わしのことも――そのう、わしのことは、かねてからおろかしいはねあがり者の若僧として歯牙にもかけていないということはわしはあるところからきいたことがある。……まああちらからみたらそんなところだろうさ。わしはまだ若いからな」 「ぶっ。三千年と八百年を比べたら確かにそうなんでしょうねぇ」 |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第三話「魔都クリスタル」より |
|
「唯一、私のことばを信用する? とんでもない。ナリスさまは私のことばなど、まったくお耳には入れますまい。むしろ私のすすめたことの反対になさるよう、天邪鬼をばかりしておられるように私には思えますよ」 |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第三話「魔都クリスタル」より |
|
「グイン――また、グインか」 「グイン――グイン、いったい何者なんだ! なんだって、このただひとりの豹頭人身の男がこれほど、中原にとって大きな意味をもってしまったんだ――いったい、いつから」 |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第三話「魔都クリスタル」より |
|
闇の司祭曰く―― 「だから、イシュトヴァーンの前にあらわれた魔道師はヤンダルではない、というほうにわしは神聖な――神聖な……特に神聖なものもわしにはもうないのだが、わしにとってはとても神聖なわしの評判にかけて誓ってもよいくらいだ」 |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第三話「魔都クリスタル」より |
|
ロルカ曰く―― 「〈闇の司祭〉!」 「〈闇の司祭〉――おお! ほんものの、正真正銘のグラチウスだ……」 |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第三話「魔都クリスタル」より |
|
ナリスとヴァレリウスの会話より―― 「ヴァレリウス」 「私は……私はお前を見捨てたよ……お前のいのちとひきかえに古代機械の秘密をt脅迫されたとき――竜王が夢の回廊を通ってあらわれてきて――私は、お前を見捨てたよ。……それは、竜王の魔力によって、お前にも……届いただろうね」 「ずっと続く拷問で朦朧としておりましたから、どれが夢とも、どれがうつつとも」 「それに、たかがわたくしのいのちごとき、パロ聖王がそのようなかけひきの材料に値打ちがあるとお考えになるようなものではございません。――私は剣をお捧げしております。わたくしのいのちなど、いつなりとも、アル・ジェニウスがお望みになったそのときに、陛下のものでございます。まったく、お心にかけられる必要などございませぬ」 |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第三話「魔都クリスタル」より |
|
ナリスとヴァレリウスの会話より―― 「ヴァレリウス」 「お前――本当に、お前だろうね? まだ信じ切れない」 「本当に私ですよ、ナリスさま」 「あの――あの指輪は……どうなった?」 「………」 ヴァレリウスは黙って胸元をひらき、一瞬そこにかけられている指輪を示した。それから、あらためて一行をうながした。 「さあ、急ぎましょう。もうクリスタルはわれわれの美しい都ではなくなってしまった。いまのクリスタルは、魔王の跳梁する魔都でしかないのです。魔王がもどってくる前になんとかして魔都を脱出しなくては」 |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第三話「魔都クリスタル」より |
|
(お気が弱られましたか。アル・ジェニウス) (私をケイロニアにゆくよう、お命じになったのはあなたですのに。――大丈夫です。私は何があろうともあなたのもとに戻ります。必ずアグリッパを説得して味方につけて戻ってまいります。何も御心配なさらぬよう) |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第四話「よみがえる悪夢」より |
|
(私が戻るまでは……決して、何があろうと、ゾルーガの指輪はつかわれないと。――それがお約束していただけぬうちは、私も心やすらかに出発できません。――お願いです。ナリスさま――それだけ、お約束して下さいますね) (私が戻るまで、決してゾルーガの指輪はお使いにならない……その貴いおいのちを、短慮に断たれない、捨てられない、と。――このようなお約束では心ともなければ……) (私と――私とともにだけこの指輪を使うと――それとも、私が――私があなたをこの手にかけるまでは、生きていて下さる、と……よろしいですね? よろしいですか? きいて下さいますね?) |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第四話「よみがえる悪夢」より |
|
「ナリスさま……」 「必ず戻ってまいりますから……それもいくらもかからずに。十日ほどあけずに戻ってまいりますから。必ずよい結果を持って」 |
| 本伝第七十三巻「地上最大の魔道師」第四話「よみがえる悪夢」より |
|