ヴァレ君反逆篇番外
〜72巻分ナリスの名台詞〜
| ここは「ヴァレ君反逆篇番外〜72巻分ナリスの名台詞〜です。
72巻であまりにもナリスがヴァレ君の名前を連呼しているので 長文で似たような台詞が多いのですが、今回はとあるお方から抜き出しデータを戴きましたので、全くもって負担は軽かったです。(その分、コメントを考えるのに苦労しましたが。^^;;) まあ、多分に漏れがあると思いますので、「こんな名台詞がある」だの「ここが違う」だのというご意見がありましたら、ボードなりメールでなり申し出て下さい。(^^) |
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「甘く見ていたわけではない。甘くなど見ていはしなかった。それどころか、どれほど絶望的な戦いをわれわれがいどんでいるのかは、最初からわれわれほどわかっている者はいなかったといっていいはずだ。だが……これほど早く、ヴァレリウスを奪いとられるとは……だから、宮廷に戻ってはいけないと、あれほどとめたのに……」 |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第一話「反乱勃発」より |
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「だが大丈夫だ。なるべく黒蓮の粉には頼らないように気をつけるよ。ことのほか、ヴァレリウスが、あれにはうるさいから。……自分は平気で魔道のために使うくせにね。まったく口やかましいやつだ」 |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第一話「反乱勃発」より |
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「そうなんだよ、リュイス……何も知らず、私にすべてを捧げてくれるあなたたちの前では決して口にはできないが……こんな困難な、こんな苦しいかたちでたたかいをはじめることになるとは、いかな私でも思っていなかった。……私のかわりに先頭にたってたたかってくれるといきごんでいたリンダもなく、私にとっては誰よりもそばで私を支え、万一のときにはともにゾルーガの指輪の毒をあおる決意までもかためてくれたヴァレリウスをも奪われ……私はたった一人だ。こんなからだの私がただひとりでこのいくさを切り抜けて行かなくてはならない……しかも敵はヴァレリウスほどの魔道師をさえやすやすととらえ、私の動静をも……せめて二、三日の余裕はあるだろうと思うその出鼻をくじくようにいきなりけさ、カリナエを襲ってきた――もしかしたら、間諜がここにもいて、いま出した私の指令をもことごとく国王に伝えてつつぬけにしているかもしれない。そのかぎりない不安と孤独のなかで……でも戦わなくてはならない私なのだから……」 |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第一話「反乱勃発」より |
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(神よ――深く帰依するヤヌスの神よ。私を生みたまいし大神ヤヌスよ……いまこそ私、アルド・ナリスははじめてあなたに祈る……これまで、とかく不信心者、身勝手の徒であった私だが、いまはじめて、あなたの加護をわが体内に流れるまじりけなしの青い血にかけて乞い願う。……神よ、私に力をかしたまえ……どうか、この無力な私に力を……そして……そして……) (神よ……どうか、ヴァレリウスを守りたまえ……どうか、いまいちど……いまいちどだけ……無事に、生きて、私のところへ……私のもとへ、彼を――どうか、お願いです。神よ……) いつのまにかナリスの目はかたくとじ、その痩せ細った手は可能なかぎりの力をこめてヤヌスの印を結んでいた。 (神よ……) ナリスは、おのれの頬を白くつたいおちる涙にさえ、気づかなかった。だが、ようやく目をひらいたとき、ナリスは弱々しくその手をあげて涙を一瞬にしてふりはらった。涙になど、くれているいとまはありはしなかったのだ。 |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第一話「反乱勃発」より |
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(ヴァレリウス……どうしている。とらわれ、キタイの手先の手におちて……むごい目にあっているのか? かつてランズベール塔にとらわれた私のようにか……? 無事でいてくれ、ヴァレリウス――お前がおらぬと、私はこんなにも……) |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第一話「反乱勃発」より |
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「たぶん、ヴァレリウスは……魔道をも封じられて、ヤーンの塔にいるといったな……おそらくは、反逆にくみしたものの名をすべてあかせとひどい拷問をうけているだろう。国王がたのもっとも知りたいのはそこのところだろうし――たとえどのような魔力をもちいても、間諜がいても、そこのところだけは――よほど重大なそれこそ血判をかわした同志のなかに裏切者がいるのでないかぎり、それだけはなかなか知ることはできないだろうからね。むろん、ヴァレリウスは口を割ったりはしないだろうが、そうであればあるほど、酷い目にあわされることになる。……それに、ヴァレリウスにたいしては……もともとが、国王の股肱だったという――裏切者だ、という気持があるだけに、国王にせよ、その側近たちにせよ……扱いはむごくなるだろう……」 |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第二話「動悸」より |
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小姓のカイ曰く―― 「あまり、ご心配なさいますな」 「ヴァレリウスさまは、あれで、きわめてお心のつよいおかた……その上、パロでは一応有数の魔道師のひとりです。たとえどのような目におあいになっても……きっとご自分で切り抜けられます。大丈夫でございますよ。きっと。なんとかご自分で切り抜けて、ナリスさまのもとへ戻ってこられます」 |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第二話「動悸」より |
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「待て」 「それが魔道師ギルドの進言――ということは、だが、カロン大導師は……いや、魔道師ギルドは、リンダを……このままに見捨てろというのか。ヴァレリウスは」 |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第二話「動悸」より |
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(それに……) (それに――私が、ここでいま、クリスタルを見捨ててカレニアからカラヴィアへ転戦したら……) (リンダは……ヴァレリウスは……そしてアドリアンも……) (リンダは殺されることはないとしても……ヴァレリウスは……) |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第二話「動悸」より |
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「それに、下らぬ罠をしかけたものだ。ヴァレリウスは、私を裏切ったりせぬ。……たとえこの世のすべてが私を裏切るときがあろうとも、ヴァレリウスだけは」 |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第三話「竜王顕現」より |
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「なさけないざまだな、ヴァレリウス」 「あっさりと敵の首魁にとらわれるとは。――お前だけが頼みの綱だと知っていながら、なんというざまだ」 |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第四話「流血の日」より |
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竜王曰く―― (よくもまあ強がるものだとその性根だけは褒めてやろう。だが、われの前でいかにつつみかくそうとて無駄なことだ。われにはお前のオーラが見えるのだからな――お前のオーラは揺れ動き、動揺し、いまにもゆらめきたって燃えつきそうになっている。……よくもそこまでおのれをつつみかくし、偽ろうとできるものだな、アルド・ナリス) |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第四話「流血の日」より |
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「たとえ目のまえでこの男を責め殺そうとも、私の心を動かすことはできぬ。――妻がはずかしめられようと、この男が責め殺されようと、パロの運命とひきかえにはできぬ。かれらには気の毒ながらパロのためとあきらめてもらうほかはない――おのれのいのちもすでにパロのためにないものとさだめた私だ。いまさらどのように脅迫しようとそれで動きはせぬ」 |
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| 「ヴァレリウスとても、彼の安全やいのちとひきかえに私がパロを売り渡したとて喜びはすまいさ。リンダもまた同じことだ――かれらは私のもっとも信頼する同志なのだぞ――かれらとともに私は事をおこした。かれらののぞみはただひとつ、パロからキタイ勢力の危機を完全に払うこと――それだけだ。そのためになら、いのちをおとすもまたパロへの忠誠、忠義者のヴァレリウスなら本懐とも、本望とも」 |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第四話「流血の日」より |
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竜王曰く―― (たいした気力だな、アルド・ナリス。いや、たいした酷薄さだというべきか。……この男がどれだけお前に尽くしてくれたか、もう忘れたとみえる。――すべてお前のために一生をあやまり――そうでなければごくごくまっとうな安全な道を歩くことのできた男だぞ。それをとうとうこのような地下牢の底まで追込んで責め殺させてもお前の良心はうずかぬというのか。お前こそ、極悪非道の悪魔というべきだな、アルド・ナリス) |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第四話「流血の日」より |
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「場合によってはただちにカロン大導師と連絡をつけられるようにしてもらおう」 「一刻も早くだ。いまならまだ助けられるかもしれん――ヴァレリウスを」 |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第四話「流血の日」より |
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(リンダ。――ヴァレリウス。……お前たちも私を非情とののしるか。それとも最初から覚悟の前であったと――もとより私にささげたいのち、と……そう笑って死地におもむいてくれるか。ヴァレリウス……私のために一生をかえられてしまった男、ときゃつはいった――まさにそのとおりだ、ヴァレリウス……そして、お前は私にいのちをくれるといった……) (ヴァレリウス――死ぬときはともにと、こうしてゾルーガの誓いをかわしたのに……) |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第四話「流血の日」より |
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(愚かなものだな、私も――キタイの竜王のような魔道師に対して、朝も夜もあったものではないというのに、まるで朝の光のなかでは、夜よりもちょっと安全だとでもいうかのように……) (責め殺された魔道師の首が空から……) (ヴァレリウス) (竜王は――そのおどしを実行するだろうか) (するかもしれぬ。しないかもしれぬ――ヴァレリウスには、私と違って、絶対に私を殺してしまったら古代機械の秘密が奪えなくなるという――そういう、身をまもってくれるものが何もない……) (レムスは裏切者として、ヴァレリウスを憎んでいるかもしれぬ。いや、あの残酷なとりあつかいはおそらくそうとしか……だとすれば、ヴァレリウスを惨殺してその死体を送りつけてくるくらいのことは……その気になればやるだろう) (許せ、ヴァレリウス――私はお前を見捨てた。そのことは、最初からわかっていたはずだ。パロのためならば、私は決して――決してゆるがないだろうということは……) (ヴァレリウス――生きて、そしてなんとか逃げ延びてくれ……そのくらいの力は、たとえキタイの竜王のくびきの下にとらわれているといえども、お前にはあるはずだ。お前は上級魔道師ヴァレリウス、私の最も信頼する参謀ヴァレリウスなのだから……) |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第四話「流血の日」より |
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(ヴァレリウス……もう、殺されてしまったのか? まだ責められて、さいなまれているのか……お前の心臓がとまったら、私の――私の心はそれを感じるだろうか?) |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第四話「流血の日」より |
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(ヴァレリウス……だがまあ……お前が死体となってかえされてくるとしても……私がドールの黄泉路をおいつくのもそれほど遠いさきのことではないだろうよ……それを思えば、それほど淋しくもあるまい。そうだろう、ヴァレリウス) |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第四話「流血の日」より |
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(唯一の正当なる聖王即位の宣言をする私の……目の前に、見慣れた――懐かしい、優しい……聡明な灰色の目と――やせた顎骨の高い顔をもつ……首がふってきて広場に叩きつけられ……残虐なキタイの竜王にばらばらにひきちぎられたそのからだが、広場に血の雨をふらせる光景が……どうしても目に浮かんでしまう……どうしてもふりはらうことができない……) (驚いたことだ……それでは私でも、そうやって血の通っている心臓と、ひとのために気が狂いそうに案ずるこころを持っていたとは。……なんということだろう。いまになってこんなに動揺するとは。しっかりしろ、アルド・ナリス――もう、サイは投げられたのだ。もう、幕はあがってしまった――もう、ひきかえすことは決してできない。遠いモンゴールの地でイシュトヴァーンもまた、剣をぬき、金蠍宮を血でそめたという知らせをきいた――私たちが運命共同体なら、私もまた、たとえ……たとえヴァレリウスの血の洗礼をあびてでも……パロの平和と独立をとりもどすために、あえて反逆者の汚名をかぶるしかないのだから……) |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第四話「流血の日」より |
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(ひるむな、ナリス――弱味をみせるな。キタイの竜王とても――どれほど強力であろうとも、それでもきゃつは人間なのだ……それはきのう、あれだけの話をかわしていてはっきりと感じた……もしも愛する者を殺されたら、自らの手で仇をうつまでだ。そのあと血の涙を流すとも、パロのため――中原のため――世界のため……私はもうひきかえさない……) |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第四話「流血の日」より |
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「ヴァレリウスではございませんでした」 「誰だ」 「アルノーでございました」 答えをきくなり、しかしナリスはまた、急に身をたてなおした。一瞬、安堵のあまりうすれかけた気力が戻ってきた。 |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第四話「流血の日」より |
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「ヴァレリウスは……生きている……」 |
| 本伝第七十二巻「パロの苦悶」第四話「流血の日」より |
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