予言一覧
ここでは、本編中にて記述されている「予言」関係の内容を記します。
ただ、あくまでも内容は本編から転載したに過ぎません。
独自の考察等は、到底私には無理なので、その辺りは期待しないで下さい。
尚、ここに記載されていない条項等の情報がありましたら、掲示板上か直接メールにてお知らせ下さい。
●予言一覧
中には予言ではないものもありますが、予言めいた発言ということで、ここに記しておきます。
| 予言内容 | 予言者 | 出典箇所 |
| いまにあなたは知る。おおいなる災いを運ぶ男よ――すべてどのような災いも、それを運ぶ使者であるゆえに見のがしているわけではないのだ。いずれ知るであろう――災いはつねに近くにあり、それは御身に帰るのだ。御身の災いの星を、消すほどに強い獅子の星が勝利を占めたとき、御身の星は消え――そのときはじめて御身はやすらうだろう。限りない遍歴を経て御身の運ぶ災いのためいに中原はまどい――その災いはそのほしがあかつきに消されたときにしか消えることはない。 いずれ御身は災いの星が、その使者そのひとをも洩らしてはいなかったと知るだろう―― |
リンダ | 本伝第二巻P117 |
| 三人の女がお前を導くだろう。一人の女に出会って運命を――一人の女に出会って王冠を――そして一人の女に出会ってお前自身を見出すが良い。 | 本伝第四巻P125 | |
| 神の子らがふしぎな機械を守っているのがみえる。――まがりくねった巻、すきとおるドーム――巨大な脳、赤く輝く目がわたしたちを見ている。……見よ――わたしたちは、敵ではない……そうよ。われわれはヤヌスを信じるもの――おお、あれは何なの? ああっ――あれは何? 何なの? おお――目をひらくわ。わたしを見る……あれの思念がわたしに伝わってくる――目ざめるわ。目ざめるわ――おまえはなに? 何なの? いったいどこから来たの、何を――何をつげようというの……ああ、光の生命がざわめいている。浮き足だっている。――あれが目ざめるわ。待って、わからない――何を知らせようとしているの? わからない……恐ろしく異質な思考、何か超越的な、巨大なもの――目ざめる……グイン! |
リンダ | 本伝第九巻P180 |
| カル=モルがあの子をえらんだのだ――おお、見て! レムスのマントを、紫じゃないわ。血よ――血の色の王衣を着ている、あの子……カル=モルの秘密を封じなくては! レムスがそれを手にすれば、ノスフェラスの白砂が血に染まる。早く――早くつれていって……あの子を呼び戻して! | リンダ | 本伝第十六巻P255 |
| もっとも、正しいときに、正しいところにあり、正しい選択をなされる――それこそは、あなたさまの力の淵源、あなたさまが宇宙のさいごの法則を体現しておられるゆえんではございますが。――おん自らの星にさからわずにお進み下さい。そして、頭に炎を抱く男にくれぐれもお気を付けになるよう。――そしてまた、悲しみの乙女におん手をさしのべられませぬよう。それは王の力をよわめ、王の唯一の致命的な欠点――というよりも超人バルギリウスの不死の肉体の、ただ一ヶ所の生身であったその肩のように、唯一の弱点であるところに毒の槍をつきさすこととなりましょう。 ヤーンの意志と僭称するダーク・パワーにお心をゆるされませぬよう。かつて、王の王国において、何が王を正しき時に正しき地へ導いたのか、それを思い出されますように。そしてさし出される運命の盃を、たとえそれが苦くとも、いさぎよく干されることを。そのほかに、王が喪われたご自身の半身に出会うすべは、ないのでございますから。 おお、王は――いつか三人の魔道師≠フすべてにお会いになることでございましょう。地のはてのカリンクトゥムの扉をひらき、カナンの謎をきわめ、地上の王国をもって神々の王国に見かえ――そののちに王はまことの王として君臨なさいます。そのときこそ、地には平和、人々は愛と星とを見出しましょう。それに反し、誤れる君臨は王に悲しみと苦悩を、王の民には長い試練と災厄を、そしておわることなきいくさの世紀をもたらしましょう。お心におとめおき下さい。王の喪われた友にお心をおくことがなきよう。ひとたび燃えた木を、もとの生木にすることはヤヌスにすらできぬ――それをお忘れになったとき、再び、悲しみの乙女と同じく喪われた友が、王のバルギリウスの肩にお生命を奪う矢を射こむでございましょう。 |
ルカ | 本伝第十八巻P150 |
| 逃げてはなりませぬ――逃げても無駄なこと、生あるかぎり、ひとはいずれ自らの花嫁を、ヤーンの三人娘、それともルアーの青ざめた姉妹たちの中から選ばぬわけにはゆきませぬ。この地上に、そのいずれかをめとらずにすむ生あるものは、一人としておらぬのです。そのことをよくよく心にしておかれるように。王のサーガをうたい伝えるものよ、カルラアは、あなたがより深く、より誠実に、より重き荷をわが身にひきうけておのがさだめをゆくとき、よりいっそうのそのおおいなる翼をあなたに貸し与えられることでありましょう。 あなたはすでに二度、逃げて来られた。お気をつけなさい――三たび、自らの運命から逃れようとするときには、あなたは導きの光を失い、そしてさらにもういちど逃亡の罪をかさねるときには、あなたの魂はドールのものでありましょう。 |
ルカ | 本伝第十八巻P152 |
| 吟遊詩人よ、おぬしの兄は、魔道師ならぬ生身の人間の身で、その秘密をきわめようとたくらんでおるが、魔道を通ってではなく、そうまで不逞の野望を抱けるとはおどろくべきこととはいえ、しかしそれは、当の本人にはただおそるべき破滅と運命をしかもたらさぬえ。頭脳にも肉体にも、生身の人間は、世界の重みに耐えうるだけの鍛練はされておらぬのだからの。もし、彼にまみえることでもあれば、骨肉甲輩に、そのように忠告してやることだ。――それに、おぬしの年若いいとこにもな。彼はある亡霊にとりつかれておるので、おぬしの兄のようにほろびはせぬだろうが、そのかわり、それはおぬしの故国にまったく新しい時代をもたらすよ。もし彼が克つようなことがあれば、この世界は、ドールの領土ともちがうそれ自体暗黒の領域である次元とかわり、大宇宙は黄金律でなく、おそるべき暗黒の法則によってうごかされることとなり、そして乱世と大混乱時代をへて、おぬしの故国は暗黒の王国として生まれかわるのだ――それはいずれ闇王国として、諸国に君臨することとなろう。 | イェライシャ | 本伝第十八巻P173 |
| 月はカナンの上にあり、《ヤーンの目》は謎にみちたノスフェラス、生あるもののすがたとてない瘴気の谷をまっすぐにさらししめしている、ひとびとの心の乱れと熱、ほてりと苦悶がわれには伝わってくる。――モンゴールのほろび去りてのちのつかのまの平和はいくらもつづかぬ。戦いにつかれ、やすらぎを求める人びとの心をあざわらうかのように、再び世によりつどい、世をおおいつくそうとしている黒き戦乱の気がわれには見える。 時はしだいに到ろうとしている。すべてがわれにとっては、さいごの機の熟したことを告げているかのようだ。獅子の宮に赤い巨大なマルガルが入り、ヤーンの目と巨大な十字形を空に描こうとする。もつれるがよい! 苦しむがよい、あわれな人の子よ、この世の虫けらどもよ! 世界の苦悶の身もだえ、そののどからしたたるなまなましい血潮、それがわれの黒魔の術に求めるさいごの要素となるだろう。 豹頭の男よ――あやしき運命によりて自ら知らずしてこの世の黄金律を知るものよ、そなたはいずれ必ずわれのものになるのだ。いや、必ずしてみせる。人々の血が流れ、この世から暗黒律のもとに屈する日――その日こそ、わが主なるドールが君臨する日なのだからな。 美しきケイロニア、水と森と七つの丘の都よ! つかのまの、見せかけの栄華と安寧に酔うがいい。近づく破局を知る日も、耳をもたねばこそ、人の子はかくも幸福なのだ。 |
グラチウス | 本伝第十八巻P265 |
| なんというおびただしい血の海が世界をおおいつくしているのだろう。この血の色、これが世界をかえてしまう。東北、そう、東北から流れてくる血の津波と、ここから生まれる血潮の潮流が、まん中でぶつかりあうとき世界の歴史は方向をかえる。ああ――北にわずかに星がまたたいているけれど、おびただしい血と人々の嘆きの涙に消されそうだわ。あれはあなたね?あなたなのね――ああ! 世界がかわってゆく。銅の時代がもうすぐおわる。世界は生みの苦しみと血の色の夕映えのなかでなんと長いこと苦悶しなくてはならぬのでしょう。来て!――北の王よ、早くこのいまわしい血の潮を、あなたの白い血で払って!――歴史が音たててめぐってゆく――世界じゅうがあかく染まってゆく。あたしの手…ああ、あたしの足に血の海がとどくわ。もうくるぶしまで――来たわ、来たわ!北の王よ、助けて! 私はここよ、世界の心はここよ、アウラはここにいるのよ――! | リンダ | 本伝第三十四巻P195 |
| (前略) 「サソリがあなたの胸を食いやぶって、胸の中に入ってゆくわ! どしよう、ナリス、まっ白い衣装が血でそまるわ! 血の海がしよせてくる。ナリス、止めて!」 「一体どうしたというの、リンダ?」 やさしくナリスが安心させるようにわたしを抱いてくれたとき、ふいに馬車が、すごい勢いで疾走しはじめた。わたしは金切声をあげ、ナリスは馭者の方に身をのり出して、何をしていると叫んだ。 そのときわたしはみたわ――馭者席にのっていたのは、たしかにさっきのりこんだときのあのサリアの侍女ではない。不吉な黒い長いマントをきた別のものだった。 「ヴァレリウス、あなたなの?」 自分がそう叫んだのを覚えているわ――そのときあいてはふりむき、恐ろしいその顔をみてわたしは悲鳴をあげた―― |
リンダ | 本伝第三十四巻P207 |
| (鏡の中でわたしのかたわらからのぞきこんだナリスの白いひたいに――) (あれは、――あれは王冠だった。しかも、氷の炎で作られた王冠――燃え上がっていた。そして同時に凍っていた――) (あれはきっとナリスの本質を示す影にすぎない――と思うわ。それにしてもきのうまでは……見られなかったけれど……) (ナリスのうしろに誰か、痩せた若者の気があったようなしたけれども、あれはレムスではなかったはず――レムスのようにやせていた……その二つの目だけがまるでランプのように明るく輝いていて、顔はわからなかった) |
リンダ | 本伝第三十七巻P230 |
| 「王よ。必ず敵を見失われませぬよう。――これより王の出かけられるさきには、幾多のいかにも敵、これぞまことの敵とおぼしき偽装をしたものたちがむらがって参ります。それのどれにもお心をまどわされませぬよう。――まことの敵は、それらのにせの敵、目くらましの敵の彼方にかくれ、王ひとりを待ち受ける罠をいくえにもはりめぐらし、白き山々の彼方、女王樹の谷のはてにひsんでおります」 「さよう、白き山々の彼方、女王樹の谷の果つるところに王のさがし求める宝はございます。女王樹の谷において王はもとめるさいごの手がかりを得られることとなりましょう。それはしかしはるかダネインの大湿原をこえ、さらに遠い沿海州、東方へもさすらったのちのこととなりましょう。この旅はとてつもなく長く、吟遊詩人の語るあのテーセウスの長い旅よりもさらに冒険にみちたものとなりましょう……」 「勝利は、いつなりと王のものでございます。勝利を手にお入れになるのはつねに王はお困りになるようなことはございませぬ」 「王は勝利の星のもとに生まれついておられるのでございますから。――だが、このたび王の求められてられるものは勝利ではございませぬ。それゆえにこそ旅は長引くでございましょう。しかしご安心なされますよう。人々は決して王を忘れはいたしませぬ。何年も長い年月がかかろうとも、人々は忘れることなくおのれの王を待ちのぞんで暮しております。王が帰りになる日にサイロンはまたよみがえります――そのことだけは夢お疑いなさりますな。あなたさまはケイロニアの豹頭王――ケイロニアに君臨すべく神々によりあらかじめさだめられたかたなのでございますから」 |
ルカ | 本伝第四十一巻P230 |
| 「これだけはお忘れなさいませぬよう。――人はおのれの運命へは、軍隊をひきつれては参れませぬ……おのれの運命のダークランドへだけは、どのような帝王とてもただ一人闇の道を下って参るのでございます。――副官のトール様」 「これだけは覚えておきになるように。豹頭王が『その時がきた』とおせになりましたら、決して豹頭王をとどめてはなりませぬ。あなたさまは王をうつし世にひきとめるために存在する手綱のようなかた、しかしそのあなたの手綱をはなさねばならぬときがやって参ります。そのとき、必ず豹頭王のお考えのとおりに黙って従い、軍をひいてサイロンにお戻りになるように。あなたがともにゆかれれば、それは王へのこよないわざわいとなりましょうほどに」 「いまはおわかりにならずtもよろしゅうございます。よろしいか、王が『その時がきた』とおせになったときには、決して王をとどめたり、つきしたがっていこうと望まれてはなりませぬぞ」 |
ルカ | 本伝第四十一巻P210 |
| 「おのれのうちなる磁石が北東をさすのを信じてゆかれませ、豹頭王」 「魔道師イェライシャが王を助けてくれましょう」 「イェライシャはそののち長く王のこよなき友となりましょう。すべてがゆるやかに王をめがけて終結して参ろうとしております。イェライシャとの友情のいしずえは大切になされますよう。そしていかにさすらいが長きに及ぶとも、必ずそれは獅子の王座に通じていることをゆめゆめ、お忘れになりませず、決して他の王座にお座りになることのないように。――長い困難な夜もついには明けまする――そのことをお忘れなく、これからあなた様はご自分でお思いになっているよりもずっと長い旅に出られるのでございます。――それではお出かけなされませ、王よ。王がその王国に入られたとき、最初にお出迎えする光栄に浴しましたことはこのルカの一世一代のほまれでございました」 |
ルカ | 本伝第四十一巻P213 |
| 「ひとたび失われたものは二度ととりかえしがつきませぬ」 「かつて失われしものは、再び失われるまでによみがえることはございませぬ。王のお気持ちの優しさゆえにひとたびうしなわれたものをよみがえったのだと思いこまれることにご用心下さいませ、*彼は昔の彼にならず*――このことを覚えておおきになるよう」 |
ルカ | 本伝第四十一巻P215 |
| ヤーンってね、運命をつかさどる一つ目の老人の神様なのよ。その尾のさきは運命をさししめす矢になっていて、そしてその一つ目はこの世の運命のすべてを見通し、そして足は山羊の足なので誰よりも早い。私たちは誰ひとりとしてヤーンのおりなす運命のなかから逃れることはできないんだわ。たとえどんなに素晴しい天才でも、高貴な王族でも、ヤーンから逃れることはできないのよ。 | リンダ | 本伝第五十七巻 巻頭言 |
| ――私は、とどろきながら迫ってくるとても巨大な波を感じている。それは、遠い――右側と、そして左側からゆっくりとかぶさって中原を飲みこもうとしている……闇がひろがるわ。闇がひろがる……まんなかにレムスが立っていて、そのうしろに深い闇がひろがっている。ええ、いいえ、あなたは、レムスとたたかわなくてはいけないの。でもさいごに闇をはらい、波をはらいのけることができるのはあなたじゃない。――いえ、闇はもうひろがってゆく……そのむこうに星空がみえる……。 なんて巨大な波が近づいてくるのかしら、って思うの……私たちはなんて小さいのでしょう。でも、この波にたいして何もしなかったというそしりだけは浮けることはないわ……とどろく波。大地がうねり……そして闇が……ひろがる……これは運命、いえ、歴史のとどろき……おそろしく巨大なもの……巨大すぎて、私たちちっぽけすぎる生身の人間にはとうてい理解できないもの……星々の彼方からやってくる……もの……。 |
リンダ | 本伝第六十五巻P177 |
| 私が紫のマントをつけてすわっているところを見たと。そして、ところが私は中空のたかいところにおり、そして足元にはパロの町々がひろがっていた。君は『ナリス、なにをしているの。おりていらっしゃい、そこは危ないのよ、人間にはたかすぎるのよ』と叫ぼうとして目がさめた。 | リンダ (ナリス談) |
本伝第六十五巻P178 |
| イシュトヴァーンがそうなったときいたとたんに、私の目にまざまざと、イシュトヴァーンのすがたがうかんだの。何年もまえに、判れたときの……まだ若かった彼のすがたではなくて、たぶんこれがいまの彼なのでしょうね。黒髪も黒い瞳もかわっていなかったけれど、なんだか、ひどく凶々しいというのかしら……目つきが異様なくらいするどくて、ほほがそげて、右手に、肘までも血でぬらした手に血刀をひっさげて――全身にかえり血をあびて、そして、その足元に――いえ、うしろにも……。 あれは、怨霊――なのかしら。まるで、たわわにヴァシャの木に実がなっているみたいに、彼の全身にとりついていたの。大きいのや、小さいのや、本当にさまざまな怨霊……ひとの顔が。そして足元にも、びっしりと……まるで、ひとの顔でできた丘みたいに……。 あの――イシュトヴァーンのすがたが私は……とてもおそろしかったの。なんだか、《もう戻れない》というとてもはっきりした……そういう題のついた絵のように見えたのだわ。《もう戻れない》」 |
リンダ | 本伝第六十五巻P183 |
| 彼は……昔、その昔私が彼と一緒に旅をしていたころには、《災いを呼ぶ男》と自分を呼んで誇らしげにしていたものだったわ。……だけどもういまはそれは冗談でもなければ僭称でもない。いまは、それはただの事実。――彼にかかわりあったものは一人残らず悪運と悲運、劇的なおそろしい災厄の運命をこうむることになるでしょう。一人残らずよ。……彼を愛するものも憎むものも。あの血まみれの、怨霊をぎっしりと背負ったすがたを見ていて……そして彼がもたらした災厄によってほろびた人々が次々と新しい怨霊として彼にさらに積み重なってゆくの。……おそろしいことだわ。特に……そう、彼に、心を与えてはだめ。心……を象徴するようななにかを、彼に与えたり、彼からもらっては、絶対にいけないわ。それが彼とそのひととのあいだをつなぎ、彼の呼ぶ災厄をまっしぐらにそのひとのもとにもたらすことになるの。 彼はゴーラを統一し――そしてゴーラに災厄を運んでくる。彼が中原を統一すれば、中原に災いの時代がおとずれるでしょうね。彼を信じてはだめ。いえ、信じてもいいけれど、彼に心をあたえてはだめ。どんな力のある存在でさえ、彼のもたらすわざわいのおかげで……滅びることになるわ……。 |
リンダ | 本伝第六十五巻P184 |
| 闇と炎の王子……よ――まどわされては……ならぬ……。 何者にも……あやつられるな……何者にも……動かされる……な――お前は……おのれを信じ……おのが運命をきわめよ……それに……よって……中原のいしずえと……なれ……闇の王子……よ――誘惑に――屈してはならぬ。お前が……誘惑に……屈すれば……中原に――闇がひろがり……この惑星(ほし)に――さいごの……裁きが下る……お前の名は……アルド・ナリス――守り……さえぎる者――屈してはならぬ……誘惑に……屈しては……。 |
リンダ | 本伝第六十五巻P190 |
| 「豹頭王は無事でいる。――そして、ほどもなく近くにやってくるだろう。……そのとき、またあらたな時代がはじまる。――廃王は長い時を隔ててふたたび王の冠を額にいただくだろう。だがそのときには――そのときにはパロスの支配は夜の時代を迎え、そして――そして最後のサーガがはじまるだろう……闇の王子と光の王子がたたかい、どちらが勝ちをしめるかにより、最後のサーガは暗黒のサーガとなるか、光のサーガとなるかが定まるだろう。――吟遊詩人に注意せねばならぬ。――彼は重要な鍵にほかならぬ。……彼は、光と闇とをそのからだで結ぶ。――光の王子を守ってやるがいい――それはあるいはパロスをさいごの滅亡の災いから守ってくれよう……」 | リンダ | 本伝第百七巻P204 |
| この森をぬけてゆきなさい、おまえはいま、暗い森の中にいる。この森をぬけてはじめておまえの生がはじまる。ためらわず、勇気をもって信ずるままに行くがいい。そして闇に出会ってはおのれを光とし、光にあっては光に従いなさい。ヴァレリウス――お前は時を見はるかす《ファイラスの魔神》たれ。そのとき、お前はすべてを見出すだろう――人望も、愛も、故国も、富も。もしそうでなく大局を忘れ、私心につくならば、おまえは自ら追った闇にいずれ、おまえ自身ものまれるだろう。 | メイ・ファン | 外伝第七巻P134 |